私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

 沙月の性格ならば、主真に気を遣い嫌でもハウスキーパーを頼まざるを得ないのではないか、などと考えたりもした。

 そんな矢先、沙月が寝込んだのである。

 明くる朝――。

「大丈夫か?」

「はい」

 朝の六時。沙月の部屋に様子を見に行くと、彼女はまどろみの中にいたようだ。

 薄目を開けて主真に気づくと、もぞもぞ起き上がった。

「熱計ってみるか?」

 体温計を沙月に渡し、主真はカーテンを開け、そのまま窓を開けて風を入れる。

 朝のうちの外気は清々しい。空気清浄機があるのでほどなく閉めたが、いくらか気分転換になったのか沙月が「気持ちい風ですね」と言った。

「今日も天気がいいな」

 ピピッと体温計の音が鳴り、確認するとまだいくらか微熱があった。

「もう大丈夫です。気分もいいし。今日行けば明日明後日とお休みだから」

 ベッドから出ようとする沙月を止めた。

「ダメだ。今日もしっかり休まないと」 

「えっ、でも」