私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

 とてつもない羞恥心に襲われたけれど、今の彼は医者だ。そう自分に言い聞かせて、パジャマのボタンが外されるのを、黙って耐えた。

「大丈夫だ。とにかくゆっくり休め」

「はい」

 主真はにっこりと微笑むだけで、ひと言も責めない。

「タオルを持ってきたから体を拭いて着替えたほうがいいな。パジャマはどこだ?」

「あ、私が」

「いいから。君は患者だ。大人しく医者の言う通りにしなさい」

 ピシャと言われて、クローゼットのパジャマがある場所を教えた。

 体を拭くと言われたらどうしようと思ったけれど、さすがにそれはなくて。

 お昼はなにか食べたかと聞かれ、首を左右に振った。

 食欲がなくて、なにも食べていない。朝食もほとんど手をつけられなかったのを、彼はしっかりと気づいていたようだ。

「なにか口にするものを用意するから、汗を拭いて着替えて」

「はい。ありがとうございます」

 彼はベッドサイドにパジャマを置いて部屋を出ていった。