それから慌ただしいひと月が経った。 父は退院し、実家に戻った。少しずつ復帰に向かっている。 沙月は精力的に動いた。 経理の仕事のほか、給食部門にも席を置き始めたのだ。 継母が言っていたとおり欠員がでた。父と相談し募集を出すと決まったが、退職したのは管理栄養士で、なかなか新規採用の人材はみつからない。 すぐにでも対応する必要があるため、事務長と相談して沙月が補助に回ったのだ。