仄かに香るメロウ


「今日は、、、狼を檻から出しても、いいよ?」

わたしがそう言うと、藍は「無理してないか?」と言った。

「無理なんてしてない。わたしだって女だもん。好きな人に、、、愛されたい。」
「俺は、いつも瑠衣のこと愛してるよ?」
「そうじゃなくて、、、。」

わたしがイジケたようにそう言い、藍に抱きつくと、藍は「瑠衣は可愛いこと言うなぁ。」と言いながら、嬉しそうに笑った。

「じゃあ、狼の檻、、、開けちゃうぞ?」
「、、、うん。」
「ちなみにだけど、瑠衣。経験は?」
「無い。だから、、、優しくしてね?」
「分かってる。」

藍は一度ギュッと強く抱きしめてからわたしを離し、わたしの頬に手を添えると、「じゃあ、今から俺は狼になります。」と言い、わたしを笑わせると、そっと顔を近付け、わたしと唇を重ねた。

短いキスをして顔を見合わせるわたしたちは、初めてのキスにお互い照れ笑いをした。

そして、藍はわたしに覆い被さってくると、再び唇を重ね、最初は短くソフトに、次第に長く深いキスをしながら、わたしの浴衣の紐を解いた。

浴衣を開き、ありのままのわたしを見た藍は「瑠衣、綺麗だよ。」と言う。

「でも、痣だらけ。綺麗なんかじゃない。」

そう、わたしは病気のせいで身体のところに痣のようなものが浮き出ているのだ。

しかし、藍は首を横に振り、「俺から見たら、瑠衣は綺麗だ。エロい身体してる。」と言い、わたしが「もう!」と恥ずかしがると、藍は悪戯に笑った。