仄かに香るメロウ


「瑠衣。ほら、薬。」
「ありがとう。」

薬と水を持って来てくれる藍。

わたしは薬を飲むと、「ちょっと疲れちゃった。」と言い、布団に横になった。

「身体は痛くないか?」
「うん、大丈夫。ちょっと疲れただけ。」
「今日は早めに寝ようか。」

そう言って、わたしたちは2枚の敷布団をくっつけ、電気を消し、小さな明かりだけを付け、それぞれの布団に入った。

「、、、ねぇ、藍。そっちの布団入ってもいい?」
「いいよ、おいで。」

藍はそう言うと、布団を開けてくれ、わたしは藍の布団に入り込むと、藍にくっつき、藍はわたしの頭を撫でてくれた。

「ねぇ、藍?」
「ん?」
「藍ってさ、、、狼になることないの?」
「えっ?いや、そりゃあ俺だって、心に狼は飼ってるよ?でも、普段は檻の中に入れてる。」
「ふーん。その狼は、出て来ることないの?」
「まぁ、、、出て来ないことも、ないかな。」

わたしはそう言う藍の顔を見上げ、「わたしって、、、女として、魅力ない?」と訊いた。

「そんなことないよ。」
「いつも一緒に寝てるのに、藍は何もしてこないから、わたし女として魅力ないのかと思って、、、。」

わたしがそう言うと、藍は「瑠衣の身体に負担をかけたくないから、我慢してるだけだよ。」と言い、わたしをギュッと抱きしめた。