仄かに香るメロウ


次に藍が部屋の露天風呂に入ったのだが、「一緒に入るか〜?」と声を掛けて来る。

「わたし、もう入ったもん!」

そう返すわたしは、藍が露天風呂に入っている姿を見るだけで恥ずかしかった。

結婚したとはいえ、わたしたちはまだキスもしていなければ、男女が交わす夜の営みもしたことがなかったからだ。

クリスマスにプロポーズをされてから、毎日藍の部屋で藍の腕枕で寝ているが、まだそうゆう雰囲気になったことがなかった。

藍は露天風呂から上がると、浴衣を着てタオルで髪を拭きながら戻って来た。

「はぁ、露天風呂最高だな!」
「ねっ!気持ち良かった!」
「さて、"まちがいさがし"の時間か?」

藍はそう言うと、畳の上に敷かれた布団の上に寝転がった。

「藍、"まちがいさがし"にハマった?」
「うん、何気にハマってる!ほら、やろやろ!」

そう言って、わたしたちは同じ布団に寝転がりながら、アプリゲームの"まちがいさがし"をした。

「え、無くない?」
「んー、、、あ、これ?あぁ、違うか。」
「あ!これじゃない?ほらー!」
「おぉー、俺より先に見つけるとは!成長したなぁ!」

そんな会話をしながら、"まちがいさがし"を進めていく。

しかし、21時にもなると、環境変化や温泉旅館への移動でエネルギー消費が激しく、初めての温泉旅館にはしゃいでしまった為、いつもよりも疲れが早めに出てきてしまった。