「瑠衣〜、タマゴサンド出来たぞ。」
そう言って、藍は温かい紅茶と共にタマゴサンドを作って持ってきてくれた。
藍は一度、ベッド脇の小柄なテーブルに紅茶が入ったマグカップとタマゴサンドが乗ったお皿を置くと、わたしが布団から起き上がる手助けをしてくれた。
「はい、どうぞ。召し上がれ。紅茶はノンカフェインだからな。」
藍はそう言うと、タマゴサンドがのったお皿をわたしに差し出した。
わたしはそれを受け取ると、「ありがとう。」と言う。
「、、、藍。」
「ん?」
「いつもありがとう。」
わたしはその言葉と共に涙が溢れ出し、止めどなく頬を流れる。
藍は「急にどうしたんだよ。」と言いながら、ティッシュを何枚か抜き取り、わたしの涙を拭った。
「わたし、、、藍に、負担ばっかり、かけて、、、」
「俺は負担だなんて思ったことない。」
「わたし、、、生きてる意味、あるのかなぁ、、、。こんな動けないで、寝てばかりでいて、、、何にも出来ないで、、、」
「何にも出来てないことはないぞ?頑張って難病と闘ってる。生きてる意味のない人間は居ないし、瑠衣は生きててくれるだけでいい。生きて、俺のそばに居てくれるだけで充分だ。」
"生きて、俺のそばに居てくれるだけで充分だ"
その言葉にわたしは声を上げて泣いた。
子どものように大泣きするわたしの背中をゆっくり撫でる藍は、「瑠衣は我慢強くて頑張り屋だから、たまには泣いた方がいい。」と言うと、わたしが落ち着くまでそばに居てくれて、「タマゴサンド、俺が食べちゃおうかな〜。」と冗談を言って、わたしを笑わせようとしてくれたりした。



