仄かに香るメロウ


「藍、好きな人できんだ。」

わたしがそう訊くと、藍は「できたってゆうか、、、まぁ、、、。」と、しっくりこない答え方をする。

「その人って、どんな人なの?」
「え?どんな人、、、んー、、、。」
「わたしの知ってる人?」
「まぁ、知ってる、かな。」

わたしの知ってる人、、、

わたしの知ってる人となると、かなり限られてくる。

誰だろう、、、

病院関係者の人かなぁ?

わたしは思った。

藍に好きな人ができた、、、ってことは、わたしは藍と一緒に居ていいんだろうか。

わたしの存在は、藍にとって邪魔なのではないか。

藍には藍の人生があって、幸せになる権利だってある。

わたしが藍に負担をかけて、藍の恋愛の邪魔をしちゃ、ダメだよなぁ、、、

そう思うと、段々と寂しくなってきた。

「瑠衣?どうした?」

突然無言になったわたしに藍は声を掛ける。

わたしは「ううん、何でもないよ!」と明るく振る舞って見せた。