「なにやってんだ、俺…」
今日あかりを気づいたら連れ出して抱きしめてたし、さっきもあかりに電話をして謝ったはいいけどあかりの声を聞きたいなんて言ってあかりのことを困らせてばかりだ。
あかりが告白されたところを見てからだ。こんな行動をとっているのは。
いや仕方ないか、、

5歳ぐらいの時に同い年の女の子が隣の家に引っ越してきた。
それがあかりだった。
最初は全然喋ってくれなかったけれど、だんだん心を開いてくれて半年もしたら俺にだけ見せてくれる表情を見せるようになってきた。
そこからは、早かった。俺にだけ見せてくれる表情に気づいたらあかりのことを好きになってた。
つまり、幼稚園の頃からずっと12年間片想いしていた。
もちろん他の女子に告白されたこともあるけどもちろん毎回断っていた。そのせいで、普段は明るいが、全員を断るからそこではクールとギャップとか何とかでさらにモテてしまう。俺は、あかりだけでいいのに。
小中高と同じ学校、クラスになるとめちゃくちゃ喜ぶし、クラスが分かれるとその一年全く楽しくない。
そんだけあかりのことが好きだった。
だから今年同じクラスになれた時はすごく嬉しかった。
だから、あかりが高根に告られたところを見た時は驚き半分、先に告られた悔しさ半分、だった。だって高根とは部活仲間だから仲良いけど、あかりが好きだっていうそぶり見せなかったから驚きもしたし、悔しかった。
これで分かっただろう。あかりが告られたことを広めたのは俺だった。