虹橋の先へ



フィルと別れからも、イライラとモヤモヤが治まらない。



(……気にしてるのに)



フィルの言う通り、ニールは大人だ。
六歳も年が離れているから、それも仕方ないのかもしれない。
それでも、自分よりもどんどん先に彼は大人になっていくのだ。――周りにいる、綺麗な女性たちとともに。
成人の記念式典とやらは、むしろ遅いくらいだった。
情勢がより落ち着いてから、然るべき時にとニール自身の意見もあってのことだったが。
争いを好まない、彼らしいといえば彼らしい。


だが、ついにこの時がきたのだ。
自分ばかり、置いていかれてしまう。
遠い遠い、この城にいるまま。


・・・

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「~~っ、そんなの絶対っっ嫌!!!!!」