虹橋の先へ





キラキラしている。
ところどころ降ってくる木漏れ日を受け、これほど鮮やかな緑を見たことはないと思うほど。

それは確かに翡翠色だ。


とてもとても綺麗で――その対比は、あまりに酷い有り様だった。



「……っ、やめて……!!」



怒鳴り、泣き、叫び崩れる人。
複数の声が入り交じり、誰もオーリーの願いなど聞いてくれない。



「やめてって言ってるでしょう!?」

「オーリー……!!」



ライリーの腕を振り払い、取っ組みあい、今にも殴りかかりそうな男たちのもとへ駆けていく。



「子供は引っ込んでろ……!」

「子供にこんなところを見せるのが、大人のすること!?」



皆が必死になって摘み取ってきたものが、またこの陸続きに蒔かれてしまう。
ジェイダにロイ、父やクルル王・キャシディ――そう遠くない歴史を生きてきた人たち。
彼らがあんなに苦労して絶やした諍いの根は、こんなにも一瞬で再び這い回り、戻ってしまうのか。

この美しい木々から養分を根こそぎ奪い取り、また人が立ち入ることのできない禁断の森へ。


「何だと!?」