虹橋の先へ



「そうだわ。叔父様は招待されているのでしょう?」



記念式典が開かれると聞いた。
ロイは呼ばれているだろうから、参列しないまでも一緒に行けたらいいのに。



「オリヴィア」



厳しい声と視線が胸を貫いた。
見上げなくても、経験で分かっている。



「ニール殿にとって、決意の日になる。見守る人々も相応の想いで参列されるのだ。それが分からぬようでは、尚更許可するわけにはいかん」



父がそう呼ぶ時は、本気で怒っているのだと。