「なーんて、小馬鹿にして言われちゃうんだわ。あ、叔父様はジェイダ様にしか言わないかしら。“お姫様”って」
(うー、余計に悲しくなってきた)
ただ一人にだけ使われる、甘い言葉。
愛情を一筋も隠す気がない、その声音も。
もちろんロイから欲しいわけではないが、羨ましいったらない。
「あそこまでオープンに愛を語れるって、ちょっと迷惑だけど尊敬する……。叔父様ってすごすぎるわ」
余程自信があるのだろうか。
それとも、より関係を深める為なのか。
残念ながら、自分はそのどちらもできていない。
もう一度、これまでで一番大きく息を吐くと、くくっと笑う声が聞こえて、慌てて店内に目を遣った。
「同意。訂正するなら、“大分”迷惑だけどな」



