「ロイ」 「叔父様……!」 二人揃ってロイを見たが、どちらの味方もしないとばかりに手を振った。 「勘弁して。最近じゃ、帰る度にこれじゃないか」 「だって……どうしても許して下さらないんですもの。私だって叔父様のように毎日とはいかずとも、たまにはあの方にお目にかかりたいんです」 叔父が羨ましい。 忙しいのも大変なのも知っているけれど、帰れば毎日好きな人に会うことができるのだ。 「それはニールも同じだと思うよ。その想いを叶える為に、日々頑張っている。きっと、君を迎える為にね」