「最初から、十分すぎるほど目立っておいででしょう?」
「まあ、これまでの我が国を思えば仕方ない。それより、まずはお祝い申し上げよう。しばらくお会いしない間に、すっかり立派になられた」
複雑そうな表現を浮かべながらも膝をつこうとするのを制し、アルフレッドは首を振った。
「それは、アルフレッド様が私を近づけようとなさらないからですよ。私は、これまでも何度かロイ殿に付いてお伺いを立てたはずですが。どれか一度でも会ってくださっていたら、もう少し私の成長過程もご覧いただけましたのに」
「いや、残念だ。予定というのは、上手くいかないものだな」
(~~お父様の馬鹿!親馬鹿馬鹿!!!!)
トスティータまで来てくれていたなんて。
ほんのすぐ側にニールがいたかもしれないと思うと、切なくて胸が苦しくなる。
「積もる話はまた後で。邪魔をして申し訳ない」
「……ええ。本日はお越しいただき、ありがとうございます。お許しをくださった方々にもお礼を。それから、どうか」
ふとニールの目に見つけられた気がして、心臓が跳ねる。
これだけたくさんの人がいるのだ。きっと、気のせい。でも、今確かに。
「最後までお帰りになりませんように。……私は本当に、この日を待ちわびていたのですから」



