まだいるかな。
宮の話を晴翔から聞いてソワソワ。
唯葉も晴翔もなんも言ってこないからきっと隠せているとは思うけど。
「愛さん。プッ、、。」
晴翔が話しかけてきたと思ったら、突然吹き出して。
「久留須先輩ですか??笑笑。」
「いやっ、、そういうことでは、、。」
どうやらバレバレだったらしい。
「まだいるんじゃないですか。」
「そうかな。」
「あっ!!認めたな笑笑」
「晴翔ずるいってそれ!」
「笑笑」
「お姉ちゃんが大切に思う人か。一度会ってみたい。」
珍しく唯葉が興味を示した。
「まだ、いるかな。」
「いますよ。きっと。」
優しい晴翔。
幼馴染以上で幼馴染未満の私たちはきっとよき関係だ。
いないってわかってるけど、どうしても期待してしまう。
いるんじゃないかって。
まだ、待ってくれてるんじゃないかって。
「いた、、。宮、。」
「愛、。うん、待ってた。」
なんで、なんで期待を裏切らないの。
どうして、いてくれるの。
あ、唯葉。
「宮、来て欲しいんだけどさ、時間ある?」
「あるよ。大丈夫!」
緊張しながら廊下を歩く。
なんてことない歩き慣れた廊下なのに、鼓動が耳に響く。
ーガラガラ
「あ、お姉ちゃん。」
「久留須先輩。愛さん。」
同じタイミングで振り向く2人に少し緊張が解けた。
「唯葉、あの、クラスメイトの久留須宮くん。」
震えている声に、気づいているのだろうか。
「こんにちは、ごめんな。晴翔だっけ?嘘ついて。
バレてたか笑笑。あ、久留須宮です。愛と仲良くさしてもらってます。」
ニコッといつものくるくるスマイルがとびだす。
だけど唯葉はひと笑いもせずに、
「新庄唯葉。」
自分の名前をポツリと言った。
「愛の、、?」
「私の妹。妹の唯葉です。」
「あ、ちゃんと挨拶してなくて、すみません。」
晴翔が横から入る。
晴翔はとても、空気が読める。
「西崎晴翔です!愛さんの2年後輩で、唯葉と同い年です!」
「西崎ね!覚えた!よろしく!!」
「はい!」
唯葉が少し眉間に皺を寄せたのがわかった私は、
「宮、ちょっと水買いに行こ。」
「うん。あ、僕時間ヤバいわ。」
宮も空気が読めるのか??
「あ、じゃあまた!!」
晴翔が元気に手を振る。
「愛さんもまたね!!」
後ろから唯葉がゆっくりと手を振る。
もちろん、1ミリも笑顔がなかった。
「妹だったんだ。」
それが病院に来てる理由なんだねと言うことはすぐに伝わった。
「うん。唯葉ね、いい子なんだぁ。」
知らないうちに笑みが溢れる。
「大好きなんだね。伝わってくるよ。」
「うん。唯葉はどう思ってるかわかんないけどね。
なんかね、冷たいんだよね。きっと、私の能天気な性格に嫌気でもさしたかなぁ。」
「きっとね。妹さんも好きだと思うよ。」
「そうだといいけどね。」
ポンっと慰めるみたいに頭に手を乗せてきた。
キッと睨んで、
「可哀想じゃないから。」
「うん。わかってるよ。怖いなぁ笑笑明るくて元気な愛ちゃん!笑笑」
馬鹿にして、。
晴翔が走ってきた。
「さっきはごめんって唯葉が。
なんか複雑になったらしい。私のお姉ちゃんなのにだって笑笑ほんと好きだよなぁ。」
「そんなことだろうと笑笑」
どうやら2人は通じ合っているみたいだが全く話についていけない。
「唯葉元気そう?」
「なんで俺に聞くんだよ笑笑でも、元気だよ。
久留須先輩に嫉妬できるくらいには。」
「宮に??なんかわかんないけど、元気ならよかった。」
宮と晴翔はふふっと笑い、
「あ、俺、唯葉のとこに荷物置いてきたから、愛さん、先帰っててください。まだ話したいこともあるし。じゃ!」
颯爽と去っていく晴翔は昔っからせっかちで笑笑
「帰る?愛。」
「うん。帰ろっかな。」
なんだか隣にいる宮の距離感が良くて。
微笑みが漏れる。
「なに、笑ってんの笑笑」
「んーん笑笑幸せなのかなぁって今が」
「幸せだよ、“俺は”ね。」
やっぱり俺になる。
本性を知る私の前では俺。
私も宮の前では気を使わなくてよかったから楽で。
なにも聞いてこない宮に安心感を覚えたのはまた先の話。
宮の話を晴翔から聞いてソワソワ。
唯葉も晴翔もなんも言ってこないからきっと隠せているとは思うけど。
「愛さん。プッ、、。」
晴翔が話しかけてきたと思ったら、突然吹き出して。
「久留須先輩ですか??笑笑。」
「いやっ、、そういうことでは、、。」
どうやらバレバレだったらしい。
「まだいるんじゃないですか。」
「そうかな。」
「あっ!!認めたな笑笑」
「晴翔ずるいってそれ!」
「笑笑」
「お姉ちゃんが大切に思う人か。一度会ってみたい。」
珍しく唯葉が興味を示した。
「まだ、いるかな。」
「いますよ。きっと。」
優しい晴翔。
幼馴染以上で幼馴染未満の私たちはきっとよき関係だ。
いないってわかってるけど、どうしても期待してしまう。
いるんじゃないかって。
まだ、待ってくれてるんじゃないかって。
「いた、、。宮、。」
「愛、。うん、待ってた。」
なんで、なんで期待を裏切らないの。
どうして、いてくれるの。
あ、唯葉。
「宮、来て欲しいんだけどさ、時間ある?」
「あるよ。大丈夫!」
緊張しながら廊下を歩く。
なんてことない歩き慣れた廊下なのに、鼓動が耳に響く。
ーガラガラ
「あ、お姉ちゃん。」
「久留須先輩。愛さん。」
同じタイミングで振り向く2人に少し緊張が解けた。
「唯葉、あの、クラスメイトの久留須宮くん。」
震えている声に、気づいているのだろうか。
「こんにちは、ごめんな。晴翔だっけ?嘘ついて。
バレてたか笑笑。あ、久留須宮です。愛と仲良くさしてもらってます。」
ニコッといつものくるくるスマイルがとびだす。
だけど唯葉はひと笑いもせずに、
「新庄唯葉。」
自分の名前をポツリと言った。
「愛の、、?」
「私の妹。妹の唯葉です。」
「あ、ちゃんと挨拶してなくて、すみません。」
晴翔が横から入る。
晴翔はとても、空気が読める。
「西崎晴翔です!愛さんの2年後輩で、唯葉と同い年です!」
「西崎ね!覚えた!よろしく!!」
「はい!」
唯葉が少し眉間に皺を寄せたのがわかった私は、
「宮、ちょっと水買いに行こ。」
「うん。あ、僕時間ヤバいわ。」
宮も空気が読めるのか??
「あ、じゃあまた!!」
晴翔が元気に手を振る。
「愛さんもまたね!!」
後ろから唯葉がゆっくりと手を振る。
もちろん、1ミリも笑顔がなかった。
「妹だったんだ。」
それが病院に来てる理由なんだねと言うことはすぐに伝わった。
「うん。唯葉ね、いい子なんだぁ。」
知らないうちに笑みが溢れる。
「大好きなんだね。伝わってくるよ。」
「うん。唯葉はどう思ってるかわかんないけどね。
なんかね、冷たいんだよね。きっと、私の能天気な性格に嫌気でもさしたかなぁ。」
「きっとね。妹さんも好きだと思うよ。」
「そうだといいけどね。」
ポンっと慰めるみたいに頭に手を乗せてきた。
キッと睨んで、
「可哀想じゃないから。」
「うん。わかってるよ。怖いなぁ笑笑明るくて元気な愛ちゃん!笑笑」
馬鹿にして、。
晴翔が走ってきた。
「さっきはごめんって唯葉が。
なんか複雑になったらしい。私のお姉ちゃんなのにだって笑笑ほんと好きだよなぁ。」
「そんなことだろうと笑笑」
どうやら2人は通じ合っているみたいだが全く話についていけない。
「唯葉元気そう?」
「なんで俺に聞くんだよ笑笑でも、元気だよ。
久留須先輩に嫉妬できるくらいには。」
「宮に??なんかわかんないけど、元気ならよかった。」
宮と晴翔はふふっと笑い、
「あ、俺、唯葉のとこに荷物置いてきたから、愛さん、先帰っててください。まだ話したいこともあるし。じゃ!」
颯爽と去っていく晴翔は昔っからせっかちで笑笑
「帰る?愛。」
「うん。帰ろっかな。」
なんだか隣にいる宮の距離感が良くて。
微笑みが漏れる。
「なに、笑ってんの笑笑」
「んーん笑笑幸せなのかなぁって今が」
「幸せだよ、“俺は”ね。」
やっぱり俺になる。
本性を知る私の前では俺。
私も宮の前では気を使わなくてよかったから楽で。
なにも聞いてこない宮に安心感を覚えたのはまた先の話。



