唯葉と話をしに俺はそうやってよく、唯葉の病室を訪れる。
お姉さんが、愛さんがいるときはちょっとだけ。
「久留須先輩??」
病院に来てみれば、心臓外科の前に立っていたのは久留須先輩で、それはよく愛さんと話している先輩で。
前の方には愛さんが見えて、ついてきたのかな?と
想像力をはたらかせる。
久留須先輩は愛さんについてきたわけではないと言っているけど。きっと、ついてきたんだと思う。
父の仕事ぶりを見にきたと言っていたからお父さんはお医者さんなのだろう。
そして、久留須先輩の仕草、様子、話していることからなぜ愛さんがここにいるのかわからないらしい。
愛さんはなにも話していないんだなって肌で感じる。
きっと、愛さんは何か考えているんだろう。
賢い愛さんなら、きっと。
だから俺は邪魔をせず、黙っていることにした。
少し気まずくなって、すぐに離れることにした。
振り返るともうそこに姿はなかった。
このこというべきか、でも、きっと久留須先輩は愛さんになにか特別な感情があるんだと思う。
それが何かなんて言わなくとも感じる。
とりあえず、言うか。
トントン、
「唯葉、入っていい?」
「いいよ。」
「あ、愛さん。あの、、さっきですね。」
「んー???」
「さっき、久留須先輩がいたんです。
びっくりしてしまって、どうしてここにって聞いてしまって。お父さんの仕事を見にきたと、、。」
「宮のお父さんって、医者なのかな。」
相変わらずの笑顔は久留須先輩の名前を出した途端、
少し、表情が崩れた。そんな気がした。
宮、と呼び捨てにしていることからも。
ほかのクラスメイトと同じくるくると呼ばないことからも、特別に思っているんだろうなと思う。
それにしても、愛さんと久留須先輩なにも知らなさすぎではないのだろうか。
先程から愛さんにしても久留須先輩にしても。
知らなさすぎる。
でも、知らないって幸せなのかもしれない。
なにも知らない、わからないはときに強いから。
「愛さん、プッ、、。」
さっきから久留須先輩のことが気になるのかよく廊下の方をチラチラ。
面白くてつい吹いてしまった。
「久留須先輩ですか。」
「いやっ、そういうことでは、、。」
動揺を見せまくりの愛さんはそんなこと隠せるはずもなくて笑笑
このまま愛さんはまんまと罠に引っかかったのだった。
「お姉ちゃんが大切に思う人か。一度会ってみたい。」
唯葉が珍しく、本音を吐いた。
愛さんはとても嬉しそうにでも意外そうな顔で、久留須先輩の方へと歩いて行った。
「あのさ、、。
さっきの久留須って人?お姉ちゃんの、大切な人なのかな。」
なにかワクワクしているのか、ニコニコと笑顔を浮かべる唯葉はいつもより可愛くて。
「わかんないけどさ、俺もそう思う!」
ふふっと唯葉の可愛さに微笑みを漏らしながら。
そうすると、唯葉はもっと笑顔で、
「よかった。」
愛さんの前ではいつも無表情で。
笑顔を見せてもどこか、引きつってて、
弾けた笑顔ではない。
それは唯葉だけではなくて、愛さんも。
学校見る笑顔の20分の1くらいしか笑ってなくて。
一応病院ってことも意識しているからかもしれないけど。
そこから俺たちは淡々と世間話を続けて、いつものように、いつもの幸せを噛み締めて。
こんな日々が続くことを願って。
お姉さんが、愛さんがいるときはちょっとだけ。
「久留須先輩??」
病院に来てみれば、心臓外科の前に立っていたのは久留須先輩で、それはよく愛さんと話している先輩で。
前の方には愛さんが見えて、ついてきたのかな?と
想像力をはたらかせる。
久留須先輩は愛さんについてきたわけではないと言っているけど。きっと、ついてきたんだと思う。
父の仕事ぶりを見にきたと言っていたからお父さんはお医者さんなのだろう。
そして、久留須先輩の仕草、様子、話していることからなぜ愛さんがここにいるのかわからないらしい。
愛さんはなにも話していないんだなって肌で感じる。
きっと、愛さんは何か考えているんだろう。
賢い愛さんなら、きっと。
だから俺は邪魔をせず、黙っていることにした。
少し気まずくなって、すぐに離れることにした。
振り返るともうそこに姿はなかった。
このこというべきか、でも、きっと久留須先輩は愛さんになにか特別な感情があるんだと思う。
それが何かなんて言わなくとも感じる。
とりあえず、言うか。
トントン、
「唯葉、入っていい?」
「いいよ。」
「あ、愛さん。あの、、さっきですね。」
「んー???」
「さっき、久留須先輩がいたんです。
びっくりしてしまって、どうしてここにって聞いてしまって。お父さんの仕事を見にきたと、、。」
「宮のお父さんって、医者なのかな。」
相変わらずの笑顔は久留須先輩の名前を出した途端、
少し、表情が崩れた。そんな気がした。
宮、と呼び捨てにしていることからも。
ほかのクラスメイトと同じくるくると呼ばないことからも、特別に思っているんだろうなと思う。
それにしても、愛さんと久留須先輩なにも知らなさすぎではないのだろうか。
先程から愛さんにしても久留須先輩にしても。
知らなさすぎる。
でも、知らないって幸せなのかもしれない。
なにも知らない、わからないはときに強いから。
「愛さん、プッ、、。」
さっきから久留須先輩のことが気になるのかよく廊下の方をチラチラ。
面白くてつい吹いてしまった。
「久留須先輩ですか。」
「いやっ、そういうことでは、、。」
動揺を見せまくりの愛さんはそんなこと隠せるはずもなくて笑笑
このまま愛さんはまんまと罠に引っかかったのだった。
「お姉ちゃんが大切に思う人か。一度会ってみたい。」
唯葉が珍しく、本音を吐いた。
愛さんはとても嬉しそうにでも意外そうな顔で、久留須先輩の方へと歩いて行った。
「あのさ、、。
さっきの久留須って人?お姉ちゃんの、大切な人なのかな。」
なにかワクワクしているのか、ニコニコと笑顔を浮かべる唯葉はいつもより可愛くて。
「わかんないけどさ、俺もそう思う!」
ふふっと唯葉の可愛さに微笑みを漏らしながら。
そうすると、唯葉はもっと笑顔で、
「よかった。」
愛さんの前ではいつも無表情で。
笑顔を見せてもどこか、引きつってて、
弾けた笑顔ではない。
それは唯葉だけではなくて、愛さんも。
学校見る笑顔の20分の1くらいしか笑ってなくて。
一応病院ってことも意識しているからかもしれないけど。
そこから俺たちは淡々と世間話を続けて、いつものように、いつもの幸せを噛み締めて。
こんな日々が続くことを願って。



