ピコン
“愛ー?財布忘れてるよー”
“あ!!ごめん!ありがと花菜(はな)”
花菜とは大学で知り合った。
でも、どうやら同じ高校だったらしい。
ほんとはもう、地元の人とは関わりたくなかったけど、花菜があまりにもいい人だから。
そして、言われるがまま連れてこられた同窓会で、
久しぶりに、ううん。
10年ぶりに宮を見た。
キッチリスーツを着て。
あー、時間って止まってくれないなって。
耐えられなくて、途中退室をした。
後ろに気配がしたけど、誰もいなかったからそのまま帰ろうとした時に、お財布忘れたメールが来た。
やっちゃった。
忘れたぁ最悪。
もう会わないと思ってたのに。
早急に取りに戻ろうと走っていた歩道に、
人影が見えた。
じっとこっちを見ている。
宮と晴翔だった。
今日、全部打ち明けないとだなぁって。
決心した日だった。
“愛ー?財布忘れてるよー”
“あ!!ごめん!ありがと花菜(はな)”
花菜とは大学で知り合った。
でも、どうやら同じ高校だったらしい。
ほんとはもう、地元の人とは関わりたくなかったけど、花菜があまりにもいい人だから。
そして、言われるがまま連れてこられた同窓会で、
久しぶりに、ううん。
10年ぶりに宮を見た。
キッチリスーツを着て。
あー、時間って止まってくれないなって。
耐えられなくて、途中退室をした。
後ろに気配がしたけど、誰もいなかったからそのまま帰ろうとした時に、お財布忘れたメールが来た。
やっちゃった。
忘れたぁ最悪。
もう会わないと思ってたのに。
早急に取りに戻ろうと走っていた歩道に、
人影が見えた。
じっとこっちを見ている。
宮と晴翔だった。
今日、全部打ち明けないとだなぁって。
決心した日だった。



