誕生会を終え

父と母は帰って行った。

ご機嫌な瑠姫は

やっぱりあっちゃんに

くっついて離れない。

「あっちゃん、さっき

言ってたママの絵本は?」

そんな会話も聞き逃し

私は片づけをしながら

のり君からの手紙の事で

いっぱいになっていた。

 すやすや眠る瑠姫

その隣にあっちゃんが

うつむき

あの絵本を見ていた。

ピンクのライオン・・・