「悪魔は、儀式に使った鏡からしか魔界に帰れない。万一それが使えない場合は依頼人に頼んでもう一度儀式を行ってもらって、その鏡から帰る。それは分かってるよな?」
「うん」
「悪魔はそれ以外にも、幾つか能力がある。そのうちの一つに、鏡から別の鏡へ移動するっていうのがあるんだ」
鏡から鏡……。来た時と同じように、鏡同士を直結させて移動するってことか。
「ワープみたいにってこと?」
「まあ、そうだな。しかも、これは普通の鏡で構わない。……まあ、十分な面積がないと破裂するのは同じだが」
なんか漫画とかに出てきそうな能力だな、と美弥は思った。
「ふーん、そうなんだ。でもうちでは使わないでね、お風呂入ってる時に鏡から与崎出てきたら軽くホラーだから」
「使うつもりねえから」
何を想像したのか与崎が早口になって言う。
美弥はからかうように小さく笑った。
再び会話が途切れると、二人の靴音だけが路地裏に響く。
日が暮れそうだ。
美弥は目的地に向かうため、できるだけ歩調を速めた。
「うん」
「悪魔はそれ以外にも、幾つか能力がある。そのうちの一つに、鏡から別の鏡へ移動するっていうのがあるんだ」
鏡から鏡……。来た時と同じように、鏡同士を直結させて移動するってことか。
「ワープみたいにってこと?」
「まあ、そうだな。しかも、これは普通の鏡で構わない。……まあ、十分な面積がないと破裂するのは同じだが」
なんか漫画とかに出てきそうな能力だな、と美弥は思った。
「ふーん、そうなんだ。でもうちでは使わないでね、お風呂入ってる時に鏡から与崎出てきたら軽くホラーだから」
「使うつもりねえから」
何を想像したのか与崎が早口になって言う。
美弥はからかうように小さく笑った。
再び会話が途切れると、二人の靴音だけが路地裏に響く。
日が暮れそうだ。
美弥は目的地に向かうため、できるだけ歩調を速めた。

