落ちこぼれ悪魔の扱い方

「その親戚が、過保護に私の世話を焼こうとしてくるんだよね。で、正直鬱陶しいなあと思って悩んでたの」

「なるほど。美弥ちゃん、人に馴れ馴れしくされるの苦手だもんね」

「咲子以外にはね」

別に人嫌いというわけではないのだが、ここはリップサービスをしておく。

傷付けてしまったお詫びだ。


「でも本当に、何とかしてもらいたいなって思うんだけど。どうすればいいかな?」

美弥が尋ねると、咲子は「どうすればいいかって言われても……」と歯切れ悪く言った。

「何とかしてもらいたいって、放っておいてほしいってこと?」

「うーん、微妙に違うかも。私は大丈夫だから安心してほしい、って感覚に近いかな」

「それ結構難しくない!?」

咲子は頭を抱える。

相当深く悩んでくれているようだ。


「そんな本気で考えてくれなくてもいいよ?」

「いや、せっかく美弥ちゃんが悩みを打ち明けてくれたんだから……」

美弥は助け船を出したが、咲子は聞く耳を持たない。

これ以上構うのも面倒なので思う存分悩ませておくと、しばらくして咲子は「ありきたりなことしか言えないけど」と重く口を開く。

「やっぱり、ちゃんと話すしかないと思う」

案の定、目から鱗が落ちるようなアイデアではなかった。