落ちこぼれ悪魔の扱い方

そこには真名川の一日のスケジュールや推定年収から、行きつけの呑み屋、不足しがちなビタミンなどのどうでもいい情報までもが乱雑に記載されていた。

その中に紛れるようにして、雑な教会内の見取り図が描かれている。

「対談室は一階の端。それにこのスケジュール表によると、八時に対談が終わってもしばらくは部屋に残ってるみたい」

「狙うならその間ってわけだな」

「そういうこと! できそうかな?」

与崎はしばらく腕組みして何かを考えていたが、やがて重い口を開いた。

「できるかできないかで言えば、まあできるだろうな」

「良かった。じゃ、明日にでも……」

「ただし」

与崎は美弥に顔を向ける。


素顔は全く見えない。

しかし、美弥に向けられているであろう双眸が、ベールの奥で一瞬光ったような気がした。


「お前が撃てればの話だけどな」