落ちこぼれ悪魔の扱い方

「うちアルバイトオーケーでしょ、だから良いかなーと思って! ね? お金が無いなら、一緒に稼げばいいじゃない!」

お前はどこぞの王妃様かと突っ込みたくなるが、面倒なのでその辺のことはスルーした。

「うーん……やっぱり無理かな」

「どうして? 美弥ちゃん器用だし、どこでもやっていけそうなのに。求人なら私が探しておくよ? どんな職種がいいとかある? 飲食店は大変そうだし、ここはやっぱり……」

「咲子、ちょっと落ち着いて」

美弥は語気を強めて言った。


咲子は良い子なのだが、たまに押しが強い時があって疲れる。

その暴走癖には美弥も閉口していた。

「あんまり目立つようなことはしない方が良いと思う。……だって多分、私まだ狙われてるし」

咲子は「いやでも、それって」と口を挟もうとしたが、美弥はそれを手で制した。

「分かってる。私の妄想じゃないかって、疑ってるんだよね」

「そんなことはないけど……」

そう答えてはいるものの、咲子の目は泳いでいる。

本当、分かりやすい子だ。