落ちこぼれ悪魔の扱い方

美弥は情けない照れ笑いで周囲に会釈し、咲子に向き直った。

「えーっと、何?」

「放課後どこ行くか聞いてるでしょ!」

咲子は不機嫌そうに言った。


そういえば、そんな話をしてたっけ。美弥は会話の内容を思い出そうとしたが、全く覚えていない。

全然話を聞いていなかったのだから当たり前だ。

「ごめん、今日は私直帰しなきゃいけないから」

美弥が謝ると、咲子は「えー? さっきは良いって言ってたのにー」と頬を膨らませる。

高校生なのにこういう仕草が似合ってしまうのは、やはり咲子がどこかふわりとした雰囲気の持ち主だからだろう。

緩めの三つ編みもよく似合っている。

「本当ごめんって。上の空だったから、適当な返事しちゃったのかも」

そう答えつつ、美弥は咲子の顔を一瞥する。

こいつにも、復讐したい人ってのはいるのだろうか。