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朝食を取り終えた美弥はすぐに学校へ出発したが、いつもより家を出る時間は遅くなってしまった。
与崎を構いすぎたせいだ。
徒歩通学なので、必然学校に着くのもいつもより遅れてしまっている。
「うーむ、朝のタイムテーブルは崩さないようにしないと……」
美弥は独り言を呟きながら教室のドアを開ける。
……しかし予想とは裏腹に、教室に来てみると人はまばらにしかいない。
時計を見ると、ホームルームが始まるまでは後二十分もあった。
なんだ、普段早く来すぎていたのか。
もう少し登校時間を遅らせてもいいかもしれない。
そんなことを考えながら美弥が自分の席まで行くと、前の席に座っている女子生徒が声をかけてきた。
「おはよー、美弥ちゃん！」
美弥も笑顔で応える。
「おはよう咲子」
