美弥は僅かに眉を潜める。
自分の覚悟を軽視されたような気がして、少し頭にきた。
「いいじゃん別に。ってか、与崎だって生前……」
そう言いかけて美弥は、まずい、と思った。
「ごめん。踏み込み過ぎだよね」
与崎は少し沈黙した後、「そんなの一々気にしてねえよ」と答える。
だが、その言葉が嘘であろうことは美弥には分かっていた。
今の与崎は、自分が傷付いた時と同じ雰囲気をまとっていたから。
「ごめんなさい」
美弥はもう一度謝った。
でも引き下がるわけにもいかない。
「そんなに心配しなくても大丈夫だって。私は親父殺されてんだよ? ぬるま湯に浸かって生きてるような普通の人間じゃないんだよ? だからその気になればなんだってできると思う」
美弥の遠回しな「銃をよこせ」という圧は伝わったのか伝わっていないのか、それは分からないが、ともかく与崎は頷いてはくれなかった。
「……少し考えさせてくれ」
与崎は絞り出すような声で言った。
美弥は不満だったが、「まあ、いいでしょう」と上から目線で呟き、残りのカレーを食べ始めた。
与崎の呆れたような溜め息が小さく耳に届いた。
自分の覚悟を軽視されたような気がして、少し頭にきた。
「いいじゃん別に。ってか、与崎だって生前……」
そう言いかけて美弥は、まずい、と思った。
「ごめん。踏み込み過ぎだよね」
与崎は少し沈黙した後、「そんなの一々気にしてねえよ」と答える。
だが、その言葉が嘘であろうことは美弥には分かっていた。
今の与崎は、自分が傷付いた時と同じ雰囲気をまとっていたから。
「ごめんなさい」
美弥はもう一度謝った。
でも引き下がるわけにもいかない。
「そんなに心配しなくても大丈夫だって。私は親父殺されてんだよ? ぬるま湯に浸かって生きてるような普通の人間じゃないんだよ? だからその気になればなんだってできると思う」
美弥の遠回しな「銃をよこせ」という圧は伝わったのか伝わっていないのか、それは分からないが、ともかく与崎は頷いてはくれなかった。
「……少し考えさせてくれ」
与崎は絞り出すような声で言った。
美弥は不満だったが、「まあ、いいでしょう」と上から目線で呟き、残りのカレーを食べ始めた。
与崎の呆れたような溜め息が小さく耳に届いた。

