落ちこぼれ悪魔の扱い方

「そう。『真珠の環』の教祖。さっき知ったんだけど、真名川静樹って名前なんだって。そいつを殺したい」

与崎は今度は驚かずに「ああ、そっちか」と呟いた。

「殺しの依頼か。……まあ、そういうわけなら仕方ないな。いいだろう、引き受けた」

「違う違う。殺して欲しいんじゃなくて、私の手伝いをして欲しいの」

与崎が「え?」と間の抜けた声を上げる。

驚きを体現したような仕草が可笑しく、美弥はまた声を上げて笑った。

「奴を殺すのは、私だよ」


父親の、そして自分自身の仇だ。

こういうのは直接やらないと。

間接的に殺すのでは、胸のつかえが取れない。