ふわふわの茶髪も、華奢だが程よく筋肉のついた体格も、別に嫌いじゃない。
むしろ見た目だけなら好きな部類で、素直に言えば与崎よりもタイプだ。
でも、こいつは嫌い。
与崎は喜んで家に泊めていたのに、この違いは何なのだろう。
与崎のことを特別気に入っていたのか、灰田が性に合わなすぎるのか、それは自分でもよく分からない。多分前者だとは思うけど。
与崎に会いたい与崎に会いたい与崎に会いたいと思っているうちに、今日の授業もあっけなく終わってしまった。
最後に授業をちゃんと受けたのはいつだっけ。
まだ与崎を呼び出していない頃だったから、ゴールデンウィーク前、か。
さすがに美弥も危機感を抱いたが、別に元から成績が良いわけでもない。
そう開き直り、美弥は遠巻きの視線を感じながら帰り支度をして、よろよろとした足取りで教室を出た。

