落ちこぼれ悪魔の扱い方

「舐めてない舐めてない。そりゃあ最初は怖かったけど、今となっては『家にいてくれるなら悪魔でもいいか』って感じ」

「家にいてくれるなら、ってどういうことだよ」

「だって、誰かと夕飯食べることってそうそうないから。おふくろは私が生まれてすぐ死んだし、親父は三年前に死んだし」

事も無げに言った美弥に対して、与崎は「あのなあ……」と言ったきり沈黙した。

「何、どしたの」

与崎は溜め息を一つ吐くと、歯切れ悪く切り出した。