落ちこぼれ悪魔の扱い方

「僕は十六っす。見た目より若いっしょ?」

「確かに意外ね、もう成人してるかと思ってた。律君、大人びた顔してるのね」

「よく言われるんすよ」と灰田は満更でもないといった表情でへらりと笑う。


「先輩は?」

「俺は享年二十歳だ」

与崎は恥を忍んでそう告白した。

この中で最年長、という事実は結構痛い。


「じゃあ、ほぼ年功序列って感じなのね」

高坂はそれだけ言うと、「さて」と仕切り直すように軽く手を打った。

「というわけで、これからよろしくね。同じ悪魔同士、仲良くしましょ」

「よろしくお願いします。僕最年少なんで、お手柔らかにお願いしますね」

灰田と握手した後、高坂は与崎に手を差し出してくる。

与崎は一瞬迷ったが、恐る恐る高坂の手を取った。


久々に触れた、温かさのある手だった。


「よろしく。ひとみ君」

高坂は白い歯を見せてニッと笑う。

灰田も横から「よろしくお願いしますねー」とからっとした声をかけてくる。


「……ああ」

言葉少なに答えると、高坂は「愛想無いわね、もう」と茶化すように言った。


和気藹々といった雰囲気が流れる一角を、他の悪魔たちは相変わらず陰気な様子で眺めていた。