「他の子と仲良いからって、お前の友だちじゃなくなったわけじゃねえだろ。そんな願いやめとけよ」
「余計なお世話!」
与崎の説得に耳も貸さず、彼女は鏡の前に立ち塞がって「願いを叶えるまでは帰さない」と言い張るのだった。
与崎には理解ができなかった。
「友だちってのは、お互いの幸せを第一に考えるものじゃないのか?」
素直な疑問をぶつけると、彼女は逆上して細い柳眉をつり上げた。
「あの子には、私以外の子と仲良くしてほしくないの! 私だけの友だちであってほしいの!」
剣幕の凄まじさに圧され、与崎は『そういうもんか』と曖昧に納得した。
生前の与崎には友だちがいなかった。
だから、与崎が考える友情というのは理想論に過ぎなかったのかもしれない。
与崎はその願いも叶えた。
これで幸せになってくれるのならまあいいか、と思って。
次の日学校から帰ってきた彼女は、とろけるような微笑を浮かべていた。
「ありがとう。これで私も、幸せになれる」
その笑顔に不吉なものを覚え、与崎はぞっとした。
「余計なお世話!」
与崎の説得に耳も貸さず、彼女は鏡の前に立ち塞がって「願いを叶えるまでは帰さない」と言い張るのだった。
与崎には理解ができなかった。
「友だちってのは、お互いの幸せを第一に考えるものじゃないのか?」
素直な疑問をぶつけると、彼女は逆上して細い柳眉をつり上げた。
「あの子には、私以外の子と仲良くしてほしくないの! 私だけの友だちであってほしいの!」
剣幕の凄まじさに圧され、与崎は『そういうもんか』と曖昧に納得した。
生前の与崎には友だちがいなかった。
だから、与崎が考える友情というのは理想論に過ぎなかったのかもしれない。
与崎はその願いも叶えた。
これで幸せになってくれるのならまあいいか、と思って。
次の日学校から帰ってきた彼女は、とろけるような微笑を浮かべていた。
「ありがとう。これで私も、幸せになれる」
その笑顔に不吉なものを覚え、与崎はぞっとした。

