落ちこぼれ悪魔の扱い方

与崎はほんのり赤くなった顔で呟き、目も合わせてくれない。照れている合図。


美弥は何となく微笑ましい気分になりながら、銀のチェーンを摘み袋から引き出した。

ジュラシックパークのような恐竜モチーフのチャームと目が合う。

今度は美弥が噴き出す番だった。


「本当に恐竜好きだね?」

「何あげていいのか分からなかったんだよ」

与崎は口をへの字に曲げて抗議する。

美弥はネックレスを眺めた。


チャームはピンク色で、白い恐竜が描かれている。

美弥も一応女だから、そこは気を遣ってくれたのだろうか。


与崎の視線を感じながら、美弥はネックレスを付けてみた。

「どう? 似合う?」

「そこそこ」

与崎は無愛想に答えながらも、少し安堵したように息を吐いた。


「気に入ってもらえると、嬉しい」

「……ありがとう。大切にするね」

首元で宝石のようにキラキラと輝くネックレスを見て、美弥は自然と口元が綻ぶのを感じた。


昼前の太陽は、翳り一つない静かな日差しを送り続けていた。