落ちこぼれ悪魔の扱い方

美弥は答える気力もなく、首の痛みに耐えながら天井を見つめ続けた。

「まあいいや、意外な弱点発見ってことで。……ここって虫の玩具とか売ってんの?」

「冗談じゃないよ。それ買ったら絶交だからね」

美弥が必死になればなるほど、与崎は面白そうに笑う。


抗議しようと天井から目を離した瞬間、ゴキブリの亜種のような標本と目が合って美弥は慌てて飛び退いた。

「もう早く別の場所行こ? 本当に無理だって」

美弥の必死の訴えに、与崎は「はいはい」と苦笑する。


「じゃあ手離してくれるか? 普通に歩きづらい」


咄嗟に与崎の腕にしがみついていたことに遅れて気が付き、美弥は赤面してばっと手を離した。