落ちこぼれ悪魔の扱い方

「全然いいよ。それより、従兄弟だったんだ。なんか似てるから、兄妹かと思った」


似てる? 私と与崎が?


「似てるって、どの辺が?」

与崎からできるだけ身を離し、小声で尋ねる。

同級生は困ったように「どの辺って……」と言い淀む。

急にこんな質問をされたら、そりゃ困るだろう。

しかし美弥は訊かずにはいられなかった。


「なんか、雰囲気? がちょっと似てるかも」

雰囲気……。


美弥は与崎を横目で見る。

切れ長の目、痩せた細い顎、血色の薄い肌。

イケメンと呼ぶには少し物足りないが大人びてはいるという、端正の『端』はなくても『正』はあるような顔立ち。

それに加えて、背は高いが相当な痩せ型。


一方の美弥は、顔のパーツも父に似て全体的に丸く、童顔。

背は低いが、ガリガリというわけでもない。


与崎とはあまり似ていないどころか、対照的ですらあるような気がする。


「似てるかな」

再び美弥が尋ねると、同級生は一瞬黙った後「似てるよ」と先ほどと同じ答えを返す。

「なんか二人とも、儚げっていうか、綺麗……? うん、多分そう。綺麗で美形なの」

同級生は適当なお世辞でまとめた。

美弥としてはもう少し追及したかったのだが、これ以上尋ねたら鬱陶しいと嫌われそうだ。