よく見ると、その子は美弥が通っている高校の制服を着ていた。
こんなにフランクに話しかけてくれているということは、同じクラスの人かもしれない。
そういえばこんな子いた気がする。名前は……。
……。
ヤバい、名前分かんない。
美弥は焦ったが、黙っているわけにもいかない。
コミュ障を遺憾なく発揮しながら、「ありがとう」と朗らかに笑ってみる。
「今日は部活?」
「そう! 午前練だったんだけど、この後歯医者だから早引けしてきたの」
「あー、そうだったんだ」
時刻は十時半。
午前練習が終わる時間にしては早いと思ったが、そういうことだったのか。
美弥が一人で納得していると、同級生は知らんぷりを決め込んでいる与崎をちらっと見た。
「隣の人、もしかしてお兄さん?」
そう耳打ちされ、美弥は「いや従兄弟」と即座に否定する。
与崎を肘でつついて挨拶を促すと、与崎はようやく同級生と目を合わせた。
「どうも」
与崎は軽く会釈し、すぐにまた視線を窓の方へ逃がす。
印象悪いぞ。
美弥は同級生にバレないようにこっそりと与崎の足を踏みつけ、「愛想悪くてごめんね」と同級生に向けて笑顔でフォローした。
こんなにフランクに話しかけてくれているということは、同じクラスの人かもしれない。
そういえばこんな子いた気がする。名前は……。
……。
ヤバい、名前分かんない。
美弥は焦ったが、黙っているわけにもいかない。
コミュ障を遺憾なく発揮しながら、「ありがとう」と朗らかに笑ってみる。
「今日は部活?」
「そう! 午前練だったんだけど、この後歯医者だから早引けしてきたの」
「あー、そうだったんだ」
時刻は十時半。
午前練習が終わる時間にしては早いと思ったが、そういうことだったのか。
美弥が一人で納得していると、同級生は知らんぷりを決め込んでいる与崎をちらっと見た。
「隣の人、もしかしてお兄さん?」
そう耳打ちされ、美弥は「いや従兄弟」と即座に否定する。
与崎を肘でつついて挨拶を促すと、与崎はようやく同級生と目を合わせた。
「どうも」
与崎は軽く会釈し、すぐにまた視線を窓の方へ逃がす。
印象悪いぞ。
美弥は同級生にバレないようにこっそりと与崎の足を踏みつけ、「愛想悪くてごめんね」と同級生に向けて笑顔でフォローした。

