落ちこぼれ悪魔の扱い方


__________


「それで、俺について来てほしいと。そういうことだな」

「そういうこと。でも実際、与崎としてはどうなの? やっぱり興味ない?」

与崎はチケットを美弥の手から取り上げ、ひっくり返したり表に返したりしながら何度も見る。


「そんなに怪しいものじゃないって」

美弥は呆れて言ったが、どうやら耳に入っていないようだ。


与崎はしばらくチケットを眺めた後、ぼそっと呟いた。


「……恐竜とか、いるのか?」


美弥は呆気に取られてぱちぱちと瞬きをして、一拍遅れてから噴き出した。

「さあ? いるんじゃない? 氷河期に絶滅したけど」

そう言って笑い転げる美弥を、与崎はわずかに紅潮した顔で睨む。

「そういう意味で言ったんじゃねえから! お前ほんと嫌なやつだな」

美弥は笑いすぎてにじんだ涙を拭い、「ごめんって」と謝る。


「なんか意外。恐竜好きなの?」

「わりと好きな方だと思う。詳しいわけじゃねえけど」

いつも通りのように聞こえるが、与崎の声は少し高揚していた。