印字された日付を見て、美弥は「ん?」と首をかしげた。
嫌な予感がした。
「待って、これってもともと誰と行く予定だったの?」
「私と美弥ちゃんだけど?」
咲子は平然と言う。
「美弥ちゃんの誕生日に一緒に出かけようと思ってチケット取っておいたの」
予感的中。
美弥は固まったが、我に返って何とか引きつった笑顔を浮かべた。
「え、えーっと、私に内緒で?」
「そう! 前日に教えてびっくりさせようと思って」
……私の予定合わなかったらどうするつもりだったんだ。
それ、間違っても私以外の人にやるんじゃないよ。
だがそもそも咲子に美弥以外の友だちはいないので、美弥は「なんか申し訳ないな」と冷徹な批判を飲み込む。
「いいじゃん! 誕生日プレゼントってことで。親戚のお姉さんと一緒に行ってきなよ!」
同居人を女性だと偽っていたことを、後悔したがもう遅い。
屈託のない顔で咲子に笑いかけられ、美弥は内心『とほほ』と思いつつも力なく笑った。
「あはは。あ、ありがとう」
「私の分まで楽しんできてね!」
百パーセント善意って、なんとタチの悪いことか。
嫌な予感がした。
「待って、これってもともと誰と行く予定だったの?」
「私と美弥ちゃんだけど?」
咲子は平然と言う。
「美弥ちゃんの誕生日に一緒に出かけようと思ってチケット取っておいたの」
予感的中。
美弥は固まったが、我に返って何とか引きつった笑顔を浮かべた。
「え、えーっと、私に内緒で?」
「そう! 前日に教えてびっくりさせようと思って」
……私の予定合わなかったらどうするつもりだったんだ。
それ、間違っても私以外の人にやるんじゃないよ。
だがそもそも咲子に美弥以外の友だちはいないので、美弥は「なんか申し訳ないな」と冷徹な批判を飲み込む。
「いいじゃん! 誕生日プレゼントってことで。親戚のお姉さんと一緒に行ってきなよ!」
同居人を女性だと偽っていたことを、後悔したがもう遅い。
屈託のない顔で咲子に笑いかけられ、美弥は内心『とほほ』と思いつつも力なく笑った。
「あはは。あ、ありがとう」
「私の分まで楽しんできてね!」
百パーセント善意って、なんとタチの悪いことか。

