落ちこぼれ悪魔の扱い方

「ゼリーとかジュースとか、色々買ってきた。後、お粥も。何か食わなきゃ薬飲めないだろ」

美弥の目の前に、三つセットのゼリーやパック入りのジュース、レンジで温めるお粥などが次々と並べられる。

「昼飯代使ったけど、いいよな?」

美弥は虚ろな目で並べられた食料品たちを見ていたが、なんだかおかしくなってフッと笑った。


「本当、肝心なときにいないんだから」

「それは……悪かったな」

与崎は申し訳なさそうに高い背を丸める。

美弥は「冗談だって」と笑うと、隣に座る与崎にもたれかかった。


「ちょっ、急になんだよ」

与崎は弾かれたように目を見開いた。

「なんか、与崎見てたら安心しちゃった」

美弥はそう言い、大きなあくびをする。

「眠くなってきた」

「は、嘘だろ? ここで寝るなよ」

「無理かも」


大量の記憶が流し込まれたせいだろうか。

急に瞼が重くなって、意識がぼやけていく。


「部屋までなんて運べないぞ、聞いてんのか、おーい!」

与崎が喚いているが、体が言うことを聞かない。

それになんとなく、気分も穏やかだ。


春の昼下がりのような心地よさを感じながら、美弥は再び眠りについた。