どこに直撃したのかは分からないが、鏡の向こうから「痛え!」という叫び声が聞こえる。
「ごめんなさい、やっぱり無理。来ないで」
普段は冷静沈着なことで評判な美弥も、今回ばかりは無我夢中で目覚まし時計を振り回す。
ただでさえ、悪魔という存在が怖いのだ。
それなのに突然接近されたのだから、そりゃ恐怖で相手を殴りたくもなる。
鏡が割れたらしく、銀の破片がカーテンの下から飛び散った。
目覚まし時計が何か人らしきものに当たる度に、カーテンの向こうから野太い悲鳴が聞こえる。
美弥にはもう何が何だか分からなかった。
突然、ぱたっと悲鳴が止んだ。
美弥は追撃の手を緩め、鏡を注視した。
「やったか?」
その瞬間、カーテンをのれんのようにくぐって何者かが飛び出してきた。
美弥は悲鳴を上げる間もなく後ろから羽交い締めにされる。
背後を取られたのだ。
「おい、少し落ち着け」
男はさっきとは違う焦ったような声を出した。
素に近いであろう、素朴な低い声……。
「ごめんなさい、やっぱり無理。来ないで」
普段は冷静沈着なことで評判な美弥も、今回ばかりは無我夢中で目覚まし時計を振り回す。
ただでさえ、悪魔という存在が怖いのだ。
それなのに突然接近されたのだから、そりゃ恐怖で相手を殴りたくもなる。
鏡が割れたらしく、銀の破片がカーテンの下から飛び散った。
目覚まし時計が何か人らしきものに当たる度に、カーテンの向こうから野太い悲鳴が聞こえる。
美弥にはもう何が何だか分からなかった。
突然、ぱたっと悲鳴が止んだ。
美弥は追撃の手を緩め、鏡を注視した。
「やったか?」
その瞬間、カーテンをのれんのようにくぐって何者かが飛び出してきた。
美弥は悲鳴を上げる間もなく後ろから羽交い締めにされる。
背後を取られたのだ。
「おい、少し落ち着け」
男はさっきとは違う焦ったような声を出した。
素に近いであろう、素朴な低い声……。

