傷だらけの夜と余花の雨


「ふぅ〜うん!寝癖が直ってよかった!今日は湿気がないし!」



昨日の天気からは考えられないほどの晴れ模様




私が通う高校は単位制、自分で計画を立てて、必要な単位を取れれば卒業ができる




「行ってきま〜す!」





私は勢いよく家の扉を開けたすると





「凪か、」





と親友の三葉零央が言いさっさと歩いて行った





「ちょっと!零央!私の事見て「凪か」は無いでしょ!せめて挨拶ぐらいしてよ!」




「見慣れてるってのもあるから普通に接しただけなんだけど?」





「そいうことじゃないの!もう!零央は乙女心を分かってないなぁ〜」



零央はいつも私に冷たい、私が不屈そうに眺めていると少しニヤリと笑って



「乙女心なんか知らねぇよゆっくりしてると凪の方が遅刻すんじゃねぇーの?」




「零央それ遅刻満々で言ってるでしょ!」





零央は私をからかってきたのだ,

私はムカついて零央の腕を引っ張り、学校まで走って向かった