傷だらけの夜と余花の雨

「珍しいみんなが席に座ってるの」




と担任の緑川先生が言いながら教室に入ってきた




(あれ？みんなが座ってる？朝日さんが言ってた零央くん？いるのかな？)




俺は朝日さんの肩を軽く叩いた




「さっき言ってた零央くん？来てる？」




「席がひとつ空いてるでしょ？あれが零央の席！」




そこの席は窓際で誰も座っていない空白の机と椅子があった





「窓際、」





「え？窓際どうかしたの？」





そう朝日さんに聞かれ俺は慌てて





「あ、いや何窓際って太陽の光が当たるから眠くなったり眩しくなったりするなぁ〜って思って」





「零央もそんなこと言ってたなぁ〜私も窓機は1回だけでいいからなってみたいなぁ〜」





噛み合うよで噛み合わないちょっと不思議でカワイイ子もっと仲良くなれたらいつかは自分のことを話せるのかな