傷だらけの夜と余花の雨

「やっぱり,屋上にいた,いないから探したんだよ如月さん」



「白雪先生!どうしてここにボクがいることわかったんですか?」



ドアを開けたのはイラスト科の担任,白雪先生だった



「教室に向かうときに屋上に三葉くんと如月さんが見えて教室来るかと思ってたら来てないからここまで来たという訳です」



「先生,目良すぎる」



先生の明確すぎる答えに驚きを隠せなかった



「三葉くんも早く教室に行くように」



(嘘!何でばれた⁉)




「あ,はーい」


突然俺の名前を呼ばれ驚いた。先生に見つからないような場所に隠れていたが先生の目はやっぱりごまかせないな



「如月さん行きますよ」



「はい!」



如月さんは先生に連れられ屋上から降りて行った


「さぁ~て俺はどうしようかないつもみたいにちょっと寝るか」



寝ようと屋上の椅子に横になった瞬間聞きなじみのある声が聞こえた




「もう~やっぱり教室に来ないと思ったら屋上行ってるし!」



「本当に朝日さんが言ってた通りだ」



「全く,朝のホームルーム出てくれないと出席確認ができないのに!」




俺を迎えに来たのだろう凪と担任の先生




そして女子なのか男子なのか中間の声が聞こえた





(マジかよ!アイツ先生までついに呼び出しやがった)



せっかくの休みを取られたような気分になった



はぁ~新学期そうそうめんどくさいなと思いながら俺はヘットフォンを耳に装着した