傷だらけの夜と余花の雨

「やっぱり,屋上にいた,いないから探したんだよ如月さん」



「白雪先生!どうしてここにボクがいることわかったんですか?」



ドアを開けたのはボクのクラスの担任,白雪先生だった



「教室に向かうときに屋上に三葉くんと如月さんが見えて教室来るかと思ってたら来てないからここまで来たという訳です」



「先生,目良すぎる」



先生の明確すぎる答えに驚きを隠せなかった



「三葉くんも早く教室に行くように」



「あ,はーい」


突然姿を消していた三葉くんは先生に見つからないような場所に隠れていたが先生の目はごまかせないみたいだった



「如月さん行きますよ」



「はい!」



ボクは先生に連れられ屋上へとつながる階段をおり,自分の教室に向っている時



「もう~やっぱり教室に来ないと思ったら屋上行ってるし!」



「本当に朝日さんが言ってた通りだ」



「全く,朝のホームルーム出てくれないと出席確認ができないのに!」




三葉くんを迎えに来たのだろうか淡い紫色の髪をなびかせて階段を登る子




担任の先生,そして璃空の声が聞こえた





(璃空,話せる人出来たんだ!ボクも早く見つけたいなぁ自分のことを話せる人)



少しだけ自分が写った鏡を見てふと考えてしまった



もしも、あの子がボクのこと受け入れてくれるなら伝えられるのかなぁ〜