傷だらけの夜と余花の雨

気がつけばもう学校の校門前だった



「じゃ、また放課後に!」




「はーい!」




璃空と離れてからボクは直ぐに教室には向かわず階段を1段ずつ登っていた





「へぇ~ここの学校も屋上に登れるんだ」




ボクはふと屋上の扉の前に着き,そんな言葉を囁いた




「懐かしなぁ~今年もここからスタートするなんて」



そんな気持ちで扉を開けた



「う~ん!やっぱり屋上っていいねぇ~今日晴れててよかったなぁ~!」




爽やかな気持ちで居られるそう思っていた,その時屋上の扉が開いた



「あ,先客居たんだ」



突然、ボクの目の前に男の子が表れてそのような言葉を呟いていた。



「すみません、ボクお邪魔でしたよね、ボク教室戻りますんで」




ボクは彼に気を使って屋上から教室に戻ろうと伝えたとき彼からの意外な返答だった




「いや、全然気にしてないんでここに居てもいいですよ」




「なんか嬉しいような嬉しくないような言葉なんですけど、」



曖昧な答えにボクは苦笑いをした



「そういえば何で貴方はここに?」




「いや~たまたま~ここに来たくてボク、後で先生に怒られそうだけど」




教室に行くのが嫌とはさすがに赤の他人には言えず嘘をついた



「まぁ~なんか俺と似てるかもここなら誰も来ないと思うしあいつに見つからなければの話だけど」





「え!」





ボクは少し驚きたがなんだ似ているような気がして話した




「ボクも貴方みたいに追いかけてくる人がいて逃げようにも逃げれないんです」




「なんだ似てるな俺達の友達」




なんて笑いながら話していると突然、彼から声をかけられた