青の葉の、向かう明日。

「どうして?」


気がついたらそう口走っていた。

発せられた言葉はもう引っ込めることが出来ない。

私は恥ずかしくなって咄嗟に俯いた。

ガチャンと自転車を停める音が聞こえ、ビクッとなって顔を上げると、

目の前でお月様が笑っていた。


「どうして?って何が?」

「えっと、いや、その…」


私がどもっていると、すーっと右手が伸びてきて私の頬に触れた。


「冷たい…」

「そりゃあ2時間も外気に晒されてたからね」

「それは…ごめんなさい。ううん、ごめんじゃくてありがとう…だ。ありがとうございます、本当に。こうやって送ってくれたり、一緒にいてくれたり、ずっと側にいてくれたり…。私、嬉しい。…嬉しいんだけど、そこまでしてもらう理由がないというか、何で何だろうってずっと思ってて、それで…」