目ですみれを追うと、 すみれはガウンを外しながら言った。 「顔、洗ってくる」 すみれの頬に跳ねた斑点が、赤黒く変色している。 「あぁ、あとで行く」 「うん」 雅俊は、夢乃のイソジンと血でまみれた 体を拭く看護師に言った。 「この子の担当は、 慣れた看護師にした方がいい」 「はい、そうします」 ベテランの看護師が苦笑いして答えた。