鎮静され、
泣くことも喚くこともできない、
眠ったままの乳児の情報を得るには、
観察しかない。
夢乃が自分から体の異常を誰かに
伝えることなどできないからだ。
だが、あの看護師の様子だと、
正常と異常の違いすら、
よく理解していないのだろう。
そんな看護師が受け持つには、
夢乃はあまりに危険すぎる。
「ボスミンもう0.1追加」
「はい!」
雅俊は再び昇圧剤を夢乃に投与した。
記録を担当している看護師が復唱する。
近くにいた医師たちも、
連絡を受けて応援に駆け付け始めていた。
誰もが、すみれの次の指示を待っていた。



