「…」
すみれは画面操作の手を止めた。
そして、ゆっくりと担当看護師を振り返る。
「え…?」
案の定、何が何だかわからないという顔だ。
担当看護師は、鬼の形相で怒り狂った
先輩看護師に連行されていった。
「大丈夫なのか、ここは」
雅俊の呟きは、
遠くから聞こえる叱責の声に掻き消された。
異常をいち早く発見するため、
重症な患者…
ハートセンターにいるような患者は、
基本的に、一時間おきの
バイタル測定の指示が出る。
特に子どもの容態は変化しやすく、
少しの異常の見逃しが
命取りになることもある。
にも拘わらず、
夢乃の担当だったあの看護師は、
今朝からの夢乃の異常を見落としていた。
今の今まで、違和感を持つことすらなく…。



