「…」 すみれが熱で潤んだ瞳で 雅俊を見上げた。 もはや医者のそれではない。 完全に病人だ。 「死にたいのか」 「…でも生きてる」 「なに?」 先程までのふらふらな状態とは 打って変わって、 目が覚めたように、 すみれがはっきりと言った。 「私は生きてる。 でも、今私が行かなきゃあの子は死ぬ!」 「ッ…‼」 今までにないほどの力で腕を振り払い、 雅俊の手からすみれが離れた。