パーフェクト・フィグ




3日後。

雅俊はかつて勤めていた職場に戻ってきた。

街から少し離れた高台にある、
東都南大学病院。

以前はここの勤務医だったが、
今日からは週2日の契約で
ここの総合外科部門で
麻酔科医として働くことが決まっている。

更衣室に入ると、
前と同じロッカーに名札が貼られていた。

着替えを済ませて、
受付に向かう途中にある
麻酔科医室のドアを叩いた。


「失礼します」


既に部屋にいた数人の医局員が
視線を向ける。


「おぉー!」

「おかえりなさい!」


壁に並ぶ各々のデスクや、
中央のテーブルに腰かけた面々が
比較的歓迎ムードで雅俊を迎えた。


「相変わらずのイケメンですね、兄さん」

「お前の兄さんじゃないだろ」


弟の親友である宮越潤(みやこしじゅん)が、
立ち上がって雅俊に手を伸ばす。

それに応えるように握手を交わすと、
腕をバシッと叩かれる。

さすが元バスケ部。

その爽やかな表情と対照的に
力加減に容赦がない。